行政書士事務所で勤めた経験や補助者の経験もなく、いきなり開業する方にとっては、結構悩むところではないでしょうか。
行政書士法や規則で定まっているわけではありませんしね。
うちは、比率で言うとほぼ100%、先にもらってます。
報酬に関しては基本「前払い」です。
法定実費については、全額前金で貰う場合もあれば、納める直前に頂くこともあります。基本、前払いってことですね。
(一部、信頼関係が強固な顧客の場合や、業務の性質上、全額前金になじまない場合は、半金のみ、先に頂戴します。)
かたや、仲の良い建設業専門の先生は、ぜーんぶ後払い。何なら実費も立て替えてあげてるみたいです。
その先生も開業から300件以上は業務をされていますが、報酬未払いは一件もないとのこと。(それもすごいですね。笑)
依頼者の判別方法など、詳しく聞いてみないと分からない部分もありますが、やはり信頼できると思える依頼者としか取引してないんだろうなと思います。
後は、業務の性質にもよりますかね。
許認可なんかは申請してみないと許可が下りるかどうか分からない部類の業務ですから、全額前金では頂戴しにくいところもあるかもしれません。
半金だけもらって許可が下りたらもう半金。というやり方もあれば、先の先生みたいに全額後払いもあるでしょう。(僕個人的にはあまりお勧めできないですけど・・・笑)
つまるところは、事務所の方針に依るところが大きいです。
うちは、徹頭徹尾、前金を貫いていますが、先に述べたとおり、同業からのご紹介やリピーターさんに関しては多少柔軟にやってます。
同業の知り合いが多い訳ではありませんので、統計的な言及はできませんが、基本的にはみなさん前金でやってるところが多いように思います。
次に、「お金自体」への考え方についてもちょっと持論を述べてみます。
同業(資格業)に多いのですが、お金を貰うこと=悪いことみたいに思っている人がいます。
お金を貰うこと自体、何も悪いことはありません。むしろ、良いことなんです。
サービスの対価、その交換方法、道具がお金なだけであって。
きちんとサービスを提供して喜んでもらえるのなら、お互いにとってウィンウィンなのですから、誰からも文句を言われる筋合いはありません。
お金を払う方が偉いわけでもないし、お金を貰う方が卑しいわけでもありません。
行政書士の仕事ってどうしても目に見えにくい部分があるし、書類の枚数が少なくなったときなんか、ちょっと悪い気がしちゃうなんてこともたまにあったり。
でも、行政書士が作る書類には知識研鑽の為の書籍代、役所との折衝に要した時間、事務所家賃、広告費、その他様々な経費が乗っかっているわけですから、後ろめたい気持ちになる必要なんてありません。商売なんですから、きっちり請求すればいいのです。
依頼者に喜んでもらえるサービスを提供し続けている限り、お金は堂々と受け取ってください。何も後ろ暗いことがないのです。喜んでお金は受け取ってくださいね。
日本はお金儲けは良くないことだ。みたいな習慣もありますし、それがこと士業になると顕著なように思います。。
武士は食わねど高楊枝なんて言ってる場合ではありません。
どんどん、新規開業者が増えてきてるし、競争も激化してきてます。しっかり仕事して、しっかりお金は貰って、しっか投資していきましょう!
強引にまとめちゃいますが、前払いであっても、後払いであっても、堂々とお金はもらってくださいね!笑
24歳で開業。現在11年目に突入。開業3ヶ月目で売上100万円突破。2年目に事務所を法人化。月商700万円超。売上倍増の軌跡と、「金ナシ、コネナシ、実務経験ナシ」の弱者でも成功できる行政書士開業ノウハウを、余すことなく無料で公開中。メールマガジン購読者限定の特典もあります。→ご登録はこちら
◇次のページ → コラム第129回:高く売る為の戦術とその考え方
Copyright(C)2017 行政書士開業.com ~現役行政書士による開業コラム・実務書式集~ All Rights Reserved.