法改正分野に取り組むための心構え:コラム第31回。

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コラム第31回:法改正分野に取り組むための心構え。

開業予定の方に対して、

「新人は法改正に取り組むといいですよ!」

このようなアドバイスをしています。

そうすると、

「そんなに都合よく法改正に気が付くものでしょうか?」

逆にこのような質問を受けたりします。

基本的には、自分の興味のある分野・社会現象を観察していれば、法改正に満ちているはずです。

確かに、法改正を上手く活用するには、ある法改正を自分の行政書士業務に結び付けて考える能力、ある種のビジネスセンスが必要だと思います。

この能力があまりにも欠如している人は、実務経験の有無以前に、独立には向かないと思います。

しかし、行政書士試験に合格するだけの法的素養があれば、あらゆる社会現象に行政手続きが関与していることが分かるはずです。

行政書士で開業を目指す位の人であれば、ある社会現象を法律手続きと関連付けて考える習慣や能力は十分にあると思います。

そして、自分が興味のある分野・好きな分野であれば、他人よりも深く・積極的に情報を集めようとするはずです。

仕事として、義務として調べていることではなく、自分が興味のある分野について法律手続きと関連付けて考えるといいと思います。

少なくとも私は、開業以来ずっとそうしてきました。

個人的には、お金になりそうとかではなく、自分が興味のあることを重視した方がいいと思っています。

これは綺麗ごとを言っているのではなく、自分が本当に興味を持っていること・好きなことであれば、他人が気が付かないことも気が付くからです。

結果的に、それが他の同業を先んじてビジネスチャンスをつかむことにつながります。

ちなみに、インターネット上で法改正情報を収集するにはグーグルアラートがお勧めです。

興味のある分野のキーワードを登録しておくといいですね。

http://www.google.co.jp/alerts

また、一見すると行政書士と関係なさそうな法改正も実は行政書士と関係することがあります。

行政書士業務の一番の強みは、その取り扱い分野が広範であることです。

行政書士法と他の士業の業法を比較すれば分かります。

士業としての業務内容が、業法で限定列挙されている他の資格は業務範囲が狭いのです。

他の士業と比較して、もっとも法改正の恩恵を受けるのは行政書士です。

何らかの法改正が行われて、行政書士業務と無関係であることの方が少ないのではないかと思います。

ある法改正が行われたら、常に行政書士業務との関連性を考える習慣をつけましょう。

確かに、行政書士だけで対応できない法改正や業際の問題もありえますが、そのような場合は、他の士業とアライアンスを組めばいいだけの話です。

  • 行政書士+司法書士
  • 行政書士+社労士
  • 行政書士+税理士
  • 行政書士+弁護士

これで何も問題ありません。

行政書士がスキームを描いて、他の士業にアライアンスを提案すればいいのです。

他の士業の先生にもお仕事になりますから、大変喜ばれます。

100枚名刺交換するよりも、1件お仕事を振ってアライアンスを組む方が、信頼できる士業同士のつながりできます。

士業同士のつながりを広げたい新人の方にはお勧めです。

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