今ネット上は凄いですね。会社設立分野が特に凄い。
設立手続き1万円とかの格安料金は当たり前。税理士の参入で、設立依頼をしたら逆に「数万円支給」って言う、思わず笑ってしまった広告まで目にしました。
まあネット上でこの分野やっていこうと思うと、相当な戦略と広告予算、折れない心が必要になるでしょう。
前回のコラムでも取り上げましたが、会社設立手続きはもはやフロントエンド商品で、その後の印鑑、税務顧問、オフィスレンタル(?)等のバックエンドで収益を上げる形になります。
と、言いますか、もうなっているわけですが、今後この市場がどうなるのか、僕も非常に楽しみです。
取りあえず、僕自身はその競争には参入せず、逆に高く売る方法を考えていきたいと思っています。
会社設立に限ったことではなく、相続手続きなんかもそうですが、共管分野は同業はもとより、司法書士、税理士との競争もあるから、今後ますます大変になるでしょうね。
単体でやらず、アライアンスでうまく回していくことも視野に入れたいものです。
過当競争状態になると、その中で勝つのはなかなか厳しいです。まして、市場規模が拡大するでもなく、横ばいか減少ですと、更に厳しくなるでしょう。
いまさら当たり前の話甚だしいのですが、やはりその2点は重要だと思います。原理原則はいつの時代も変わりません。
話、全然行政書士と関係ないんですが、今年僕が別法人でやっている留学業は業績が約2倍になったんですね。
何か特段頑張ったのかと言うとそんなことはなくて、単にこれまでオーストラリアだけでやっていたビジネスをフィリピンに広げたのです。
今はフィリピン留学ブームで、留学生が従来の2000人程度から1万人超えまで市場が膨れ上がったのです(フィリピン観光庁によると)。
ウチもその恩恵を受けただけって話です。
また、オーストラリアのエージェントはWEB集客の知識もすごくて、しっかりしたサイトを複数投入してきます。
リスティング広告にしても入札金額は非常に高い。フィリピンの市場はこう言ってはなんですが、そんなシッカリしているところはわずかだったので、新参者のウチがあっさり参入して、お客さんをごそっと頂けたわけです。
東京はじめ、首都圏では事情が異なるかもしれませんが、やはり地方都市は勝ちやすいですね。
あくまでも「ネット上では」という話ではありますが、ライバルと言えるほど強いサイトがあまりにないので、自分がちゃんとしたサイトを投入すれば、地場のネット上では一番強い。
そんな状態にはすぐ持っていけます。
細分化された特化サイトを複数多数作成して地域ターゲティングかけてYahooとGoogleでガッツリ広告費計上。ホント、やることはこれだけです。
そして業務で言うならやはり「許認可」ですね。
許認可ってなかなか値崩れしないですし、「ライバル」の中から司法書士や税理士が排除されますからね。
あくまでも行政書士同士の勝負。それだったら、数も多くないし、何とか勝てそうでしょ?
また、コンプライアンス意識の向上なのか、きちんと許認可を取らないといけないというお客様が増えたな~というのが、今年多くのお客様と話して受けた実感です。
今後そうした流れの中で、行政書士のメイン業務である許認可申請はニーズが増えていくと期待しています。
僕は忙しくバタバタすることが嫌いです。仕事もプライベートも、心も体も余裕をもって毎日過ごしたいノンビリ屋です(笑)。
ですので、単純な労働集約型ビジネスを突き詰める気はありません。
このモデルでやっていて成功している方の多くは、
こんな感じだと思います。
もちろん全部ではありませんが。
僕はそういうスタイルには絶対にしないというのが、自分の中の絶対ルールです。
出来るだけスタッフにも時間的な余裕をあげれたらなあと思っています。
だからこそ、売上の上げ方には十分こだわっていきたい。
売上が上がるからと言う単純な理由では取り組みたくないと思っています。
格安で大量受注、大量処理をしようとすると、ソフトウェアである程度はやれても、最終的にはマンパワーに依存することになります。
だからこそ、
そういった部分を突きつめたいなと。そしてそれらをどう行政書士業務と絡め、形にしていくのかということをもっと掘り下げたいなと思っています。
24歳で開業。現在11年目に突入。開業3ヶ月目で売上100万円突破。2年目に事務所を法人化。月商700万円超。売上倍増の軌跡と、「金ナシ、コネナシ、実務経験ナシ」の弱者でも成功できる行政書士開業ノウハウを、余すことなく無料で公開中。メールマガジン購読者限定の特典もあります。→ご登録はこちら
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