業務の特性とホームページの目的:コラム第50回。

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コラム第50回:業務の特性とホームページの目的

業務の特性にも依りますが、ホームページ集客において必要となるのが、

「リストを取る仕組み」

です。

うちのサイトでも、融資支援業務や建設業許可申請業務などは「今すぐ客」よりも「見込み客」集めに注力しています。

急ぎで融資を・・・とか、急ぎで許可を・・・・という人も確かに多いといえば多いのですが、サイトを訪れて、即、依頼という風にはなかなかなりません(よほど切羽詰った人以外は)。

というより、そういう方からの依頼の場合、大抵厄介な仕事になるので、そもそも受けたくありません。

でも、

将来的に開業を考えていて、開業する際には、融資支援をこの事務所にお願いしようかな・・・・・

とか、

そういえば、取引先から建設業の許可を取れって最近言われたなー、どんな手続きなのか、ちょっと調べておくか・・・・

というように考えている人はこれまた多いものですし、そのような見込み客に対して定期的且つ継続的にこちらから接触していれば、お客様の「いざ依頼しよう!」というタイミングで自社が選ばれるようになります。

そういうお客様はこちらのスタンスや報酬も理解した上で依頼してくる事が多いので、優良客だと言えます。

そう考えると、見込み客集めに力点を置いて、無料レポートを用意したり、無料のメールマガジン登録を促したりすること、更には継続的な接触を図ることは、非常に重要なことだと思います。

メルマガは終ったとか言われますが、もしメルマガを全く使わないとしたら、弊社の売上は30%は減ると思います。

メルマガが何の意味もないのであれば、僕だって暇人ではないので、ここまで一生懸命取り組みませんし、ホームページでもわざわざ誘導なんてしません。

「今すぐ客」よりも「見込み客」集めが重要だと思われる行政書士業務に関しては、見込み客集めの為の仕組みをヘッダー下でわかりやすく誘導すると良いと思います。

一方、「見込み客」よりも「今すぐ客」の場合はどうでしょうか?

その前に行政書士業務における「今すぐ客」ってどういう人達ですかね?

例えば交通事故の後遺障害等級認定のサイトであったり、クーリングオフのサイトなどですかね。

交通事故の後遺障害等級認定のサイトの場合、見込み客(事故に遭われた方に対して、何かこういう言い方はしたくないのですが・・・・)の方の立場に立ってみると、

「今すぐにでも相談したい!」

という気持ちが強いはずです。

クーリングオフだって同じですよね。

のん気に次回いつ発行されるかもわからないメルマガなんて待っていようものなら、クーリングオフできる期間が過ぎてしまいますよね?

クーリングオフみたいな業務は特に、今すぐにでも電話で相談をしたいというお客さんばかりです(経験上)。

だったら、メールマガジンとか、無料レポートとかに誘導するよりも、無料相談の文字を目立たせ、電話番号目立たせ、お客様がすぐに、気軽に、電話できる仕組みを作る方が大切ですよね。

クーリングオフや交通事故等でレポートやメルマガ作ったとしても、読む多くの方は同業者や、開業予定者だと思います。

ですので、当然読者増やしたって売上にはつながりません。

行政書士業務は、多岐に渡りますが、その業務を申込むであろうお客様の立場に立って考えると、取るべき戦略も見えてくるのではないかと思います。

当たり前のことですが、ターゲットを明確にしないと、戦略など見えては来ません。

「ザイオンス効果」って聞いたことありますよね?

これは、接触回数が増えれば増えるほど好意性が増す、という心理学の言葉です。

このコラムも長く読んでくると、なんとな~く、僕に対する好意が湧いてこないですか?(笑)←いや、全然!とか言わないでください(笑)。

行政書士業務においても、業務によってはこの事は有効だと思います。

話は戻りまして、今すぐ申込ませるようなサービスで無い場合(許可、相続、融資等)、複数回接触で好意性を増すと依頼へつながる可能性は高まるでしょう。

逆に今すぐ申込ませるべきサービスの場合、即決させる為の見せ方や誘導が必要になってきます。

だからこそ、ホームページを作る際に気をつけないといけないこととしては、

○ヘッダーの見せ方

そして

○ヘッダー下の訪問者の目に付きやすい場所

です。

これらをどのように見せるか?については、じっくり考えてみる必要がありますし、ここにサイトとしての差別化のほとんどが出てくると言っても過言ではないと思います。

急ぎでクーリングオフの相談をしたい人に、

「まずは無料レポートをダウンロード」

とか、

「メルマガでクーリングオフに関する役立つ情報を無料でお届けします」

とか、トンチンカンなことを書いたとしても、思ったような結果は得られないでしょう。

「クーリングオフには「期限」があります。今すぐお電話下さい。」

とか、

「クーリングオフには「期限」があります。相談無料、12時間以内に返信しますので、今すぐメールを下さい。」

更に、

「ご安心下さい。私が対応いたします。」

と書いて、バーンと顔写真入りで、今すぐ客向けのオファーを出した方が、問い合わせや売上に直結すると思います。

「業務の特性とホームページの目的」の間に整合性がないと、ホームページで結果を出すことは難しいと思います。

また、人柄のないホームページよりは、人柄を感じられるホームページの方が好感されます。

行政書士業務の特性によってそれが「今すぐ客」か「見込み客」を見極め、それに応じたホームページを作る。基本的なところですが、できていない事務所の方が多いので、ぜひご参考いただければと思います。

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