行政書士試験は、士業系の国家試験では、比較的簡単に合格できるかもしれません。
ですが、過去問さえやっていれば受かる。なんてのは、もはや過去の話です。
近年の試験結果を見てみると。
<平成22年度試験結果>
<平成23年度試験結果>
平成14年度の試験以降、合格率が10%以上だった年はなく、だいたい7%前後で推移しています。
『3時間で60問。6割以上で誰でも合格。』
なのに、合格率は7%・・・?
簡単と呼ばれる試験であれば、合格率が7%のわけがありません。
『簡単そうで実は簡単ではない』
これが現在の行政書士試験ではないでしょうか。
この比較的少ないと思われる問題数「60問」にも思わぬ落とし穴があります。
平成22年度試験は、60問で58ページ。
平成23年度試験は、60問で51ページ。
同じ60問でも年度によっては、7ページもの差があるのです。
A4サイズ1枚が7ページですよ。^^;
即、合格率に反映されてますよね。
確かに、過去の行政書士試験は、国家試験としては容易であったこともあり、そのイメージのまま受験し、不合格となっている人は多く存在すると思います。
今でも年配の方は、「行政書士」ではなく、「代書屋」と呼ばれる方も多いです。
では、なぜ簡単だというイメージが払しょくされていないのか?
その理由のひとつに、行政書士試験は、『あらゆる他試験の受験生が参戦してくること』が挙げられます。
司法試験受験生や司法書士試験受験生、国家公務員試験受験生、など高学歴受験生が、いわゆる「滑り止め」で受験されます。
行政書士試験に合格したい人は、行政書士試験だけ受けますが、司法書士試験に合格したい人は、司法書士試験だけでなく、「とりあえず」行政書士試験も受験します。
何万時間とひたすら机に向かい、勉強している彼らにとって、行政書士試験は力試し的な試験でもあるでしょう。はたして、彼らにとって、行政書士試験は難しいのでしょうか?
それ以外にも、なぜ「簡単そうだ」「合格できるんじゃないか」と世間一般的にそう思われているのか。
それはまた次回のコラムにて。
24歳で開業。現在11年目に突入。開業3ヶ月目で売上100万円突破。2年目に事務所を法人化。月商700万円超。売上倍増の軌跡と、「金ナシ、コネナシ、実務経験ナシ」の弱者でも成功できる行政書士開業ノウハウを、余すことなく無料で公開中。メールマガジン購読者限定の特典もあります。→ご登録はこちら
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