組織化への第一歩、マンパワーの確保という記事で如何に人材募集をするのか?
如何に人材を育てるのか?
に関して言及しましたが、今回はちょっとまた別の角度から。
行政書士事務所で働こうと考えているからには「幾ばくか行政書士業務に興味がある人」だと思います。
故に行政書士事務所の求人募集の条件は他の一般企業に比べて比較的厳しいと感じています。
給与や賞与が低めなのはもちろん、社会保険をはじめとした各種福利厚生の充実もナシ。
そんな条件では修行や業務を覚える為の一時的な就職はしても、安心して将来長きに渡って勤めようとは思わないはずです。
ご自身ならどうですか?その条件で働こうと思いますか?(笑)
色々条件を挙げだしたらキリがありませんし、望むもの全てを与えてあげる事は難しいでしょうが、私は最低限「安心して働ける職場」でなければ人は続くはずがないと思います。
福利厚生関連はしっかりしてあげた方が良いというか最低限の条件かなと思います。
支払負担ばかりに目がいきがちな社会保険ですが、これは絶対に加入した方が良いです。
単純に老後の年金や保険云々だけではなく、障害年金、疾病手当金、産前産後休暇と育児休業等、社会保険は従業員にとってのメリットが多々あります。
負担が増えるのは間違いないですが、その負担を避けておいて優秀な人材を確保出来ないなんて弱音は吐けません。
行政書士法人WITHNESSでは、社会保険は当たり前として、それとは別に行政書士や補助者が万一仕事出来なくなった際に収入に困らないよう行政書士会の所得補償保険( https://www.zengyodan.co.jp/hoken )にも加入しています。
(※社保で給与相当額の3分の2が給付され、この所得補償で月額15万程度出るようになっているので、仕事出来なくなってもむしろ給与以上の収入となります。笑)
また、これ以外にもスタッフ全員(行政書士、補助者のみならず事務員も)、最強のがん保険と呼ばれるセコムのがん保険「メディコム( http://www.medcom.jp/ )」に加入しております。
保険話ついでに言いますと、同じく行政書士会の「行政書士賠償責任補償制度(損保ジャパン日本興亜)」にも最高金額補償で加入しています。
これはお客様の為という理由が第一ですが、やはりスタッフだってこのような保険に加入していると業務をやる上で安心です(法人としてももちろん一定の安心感はあります)。
我々、行政書士の仕事はミスが許されない仕事であり、緊張感と責任感を持って一つ一つの仕事に臨むことが大切なのは言うまでもありませんが、人間やはりミスはしてしまう可能性はあります。
特に弊社のような年商数億~数十億の関与先が多数ある場合は尚更です。
実際にスタッフ一人一人と話してみた所「嬉しい」「安心」との声が実務部門から多数あがってきたので加入を決めました。
マズローの5段階欲求( http://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html )でも示す通り、こうした最低限の安心が保障されないと(低次の欲求が満たされないと)どんなに「行政書士としての自己実現を・・・・」とやる気を持って入ってきた人も長くは続きません。
本人の情熱とやる気だけでは、その条件では一生はやれないのです。
インセンティブが全てではありませんが、あなたの事務所に人生を捧げるくらいの魅力がなければ、自分の人生を犠牲にしてあなたの事務所で長く留まる理由はないわけですから。
美容師さんなんかも見習い時期は給与が低く、社会保険もナシ。
「好きじゃなきゃやれない」なんてことを良く聞きますが、もはや将来が不安だったり家族がいたりで「好きだけどやれない」のです。
ウチだって全てがバラ色とは言いません。
ただ、少なくとも「行政書士法人WITHNESSで働いていれば一生一定の安心はある。」そう思ってもらえれば、給与がそこまで高くなくても(高いけどw)長く続くでしょう。
人材が見つからないと嘆く前に、経営者としてやるべきことを見直すことこそ、非常に大事であると自分にも言い聞かせています。
24歳で開業。現在11年目に突入。開業3ヶ月目で売上100万円突破。2年目に事務所を法人化。月商700万円超。売上倍増の軌跡と、「金ナシ、コネナシ、実務経験ナシ」の弱者でも成功できる行政書士開業ノウハウを、余すことなく無料で公開中。メールマガジン購読者限定の特典もあります。→ご登録はこちら
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