さて、当サイトのコラムも30回目を迎えました。
今回から2回に渡って、行政書士の齋藤先生に登場してもらいます。
銀座に事務所を構えている齋藤先生は、開業6年目。公益法人制度実務の専門家。日本でも指折りです。全国、引く手数多で活躍されています。
ホームページ→一般財団法人設立支援.com
タイトルも刺激的。わくわくしますね。再現性の高い内容ですよ。ではどうぞ。
<新人がベテランを追い抜く方法>
開業したばかりの新人は、基本的には弱者です。
お金が無い。経験も無い。
そんな新人に唯一与えられたアドバンテージ。
それは「時間」です。
開業するタイミングは自分で選べますから、開業するまでの準備期間は自分の判断で好きなだけ確保できます。
また、開業したとしても、すぐにはお客がいないはずです。
やる仕事が無くて、泣きたくなるほど暇なはずです。
そう、時間が十分にあるというのが、新人の唯一の強みです。
その時間を活かすためには、法改正分野に取り組むのが一番だと思います。
法改正分野に対応できるだけの知識を身につけてから開業する。
あるいは、開業してから法改正に備える。
どちらでもいいと思います。
法律はいきなり改正するわけではありません。
数年にわたる改正の議論があってから、具体的な法改正が行われます。
そのタイムラグに十分仕込みをすればいいのです。
自分よりも経験豊富な先輩士業が大勢いる中で、経験の劣る自分が選ばれるだけの合理的な理由があるのか?
普通に考えれば、新人が選ばれる理由なんて全くありません。
ですから、普通に開業したら、多くの新人がそうであるように、残念ながら安売りするしかないのだと思います。
しかし、法改正分野・新しい分野には先輩がいません。
法律自体が未施行であれば、実務経験者はこの世に存在しません。
「他の事務所に勤務した経験が無いから…」
「実務経験が無いから…」
法改正分野であれば、こんなことにも悩む必要もありません。
自分が当該分野をしっかり勉強すれば、自分が第一人者になれます。
仮に、日本中で1番にはなれなくても、自分の地域では、トップクラスの専門家には十分なれます。
士業の仕事は基本的には地域性が強いです。
例えば、銀座の行政書士の事務所に、関東以外から依頼が来ることは基本的にありません。
だから、まずは自分の地域でトップクラスになれる分野を作れれば、それでOKです。
もっとも、実務経験を重ねれば、銀座で事務所を構えていても、全国から依頼がきます。
実際、私は関西や東北の法人様からもご依頼・ご相談を頂きます。
ちなみに、既存分野に取り組むことは、いつでもできます。
行政書士会主催の研修会なんかもありますから、勉強する機会もあります。
しかし、既存分野で先輩士業を上回るパフォーマンスを発揮することは、相当難しいはずです。
既存分野を取り扱う場合、先輩士業を上回るパフォーマンスを発揮できなければ、しっかりとした売り上げにはつながりません。
新人の多くが陥る失敗として、開業当初から、競争相手が多い行政書士業務として確立されたメジャーな分野に手を付けてしまうことです。
自分から負け戦をしかけて、路頭に迷う結果になるのは当然です。
難しいことは後回しにして、勝ち易きに勝つ。
敵がいない場所で戦う(=戦わずして勝つ)。
これが弱者である新人の基本だと思います。
次回コラムは、「法改正分野に取り組むための心構え」について書きたいと思います。
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