「地域+業務」=地域ナンバー1事務所を目指して。:コラム第48回。

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コラム第48回:「地域+業務」=地域ナンバー1事務所を目指して。

各地方都市で活躍されている先生方とお話していて、共通の認識として挙がったのが、

「やはり、地域ナンバー1事務所を目指さないと駄目だよね」

という話です。

地域ナンバー1を目指す為には、アナログ営業も必要不可欠ですし、地元のつながりも重要になってきます。

では、この地元ナンバー1事務所をインターネット営業を入口として目指す場合には、どのような手法が考えられるでしょうか?

ズバリ、「地域特化&業務特化型ホームページ」が今後の主流になっていくのではないかと思います。

ウチのサイトの実例を挙げて解説してみますと、熊本県内の建設業許可申請受注を目指しているサイトで、地域特化&業務特化しており、当サイトで全国的に受注することは全く期待していませんし、仮に依頼が来ても受けません。

当サイトからの問い合わせ・依頼が今月20日現在で、2件です。

売上にして30万円弱でしょうか(ただし、この数字は目先売上だけで、将来的な継続依頼も考えると、数倍になると思います)。

もちろん、ウチの場合には他にも複数のサイトを運営していますので、建設業許可部門の売上自体は他にもあるわけですが、このサイト単体の売上としては、せいぜいその程度です。

多いと思われますか?

それとも、少なすぎる?

ちょっと検証してみましょう。

まず、上記2件の受注はいずれも熊本のお客様でして、アクセス解析を見てみても、熊本県内のアクセスが全体の4割を占めております。

これは当然ですよね。

検索エンジン対策として、「熊本+建設業許可」で打ち出していますから。

ちなみに、お客様が「行政書士」というキーワードで行政書士を探している場合というのはレアなケースであり、ほとんどは、「建設業許可」や「会社設立」等の自分が取りたい許可や手続き名でインターネット検索をするので、業務名でSEO対策をする必要があります。

※大抵のお客様は、手続き名で検索した結果、「行政書士事務所が代行してくれるらしい・・・」ということを初めて知るわけです。

実際に当サイトは、「熊本 建設業許可」で現在グーグルでは1位に表示されております。

じゃあ、アクセス数自体はどうなの?

って話になるんですが、1日のユニークアクセス数自体は、日によって変動しますが、30~50件程度です(土日は20くらいの時もあります)。

・グーグルからのアクセスが全体の50%
・ヤフーからのアクセスが全体の30%
・その他の検索エンジンからのアクセスが全体の20%

となっています。

月間アクセス数が1200(1日40件×30日として)で2件成約とすると、0.16%の成約率。

ただし、有効アクセス総数(この場合、熊本県内のアクセス)は、4割ですから、1200×40%で、480アクセス。

480アクセスで2件成約なら、成約率0.4%くらいかな。

改善の余地はまだあるでしょうが、ま、ネットからの成約率なんて、こんなもんでしょ。

成約率1%というのは、驚異的な数字ですから、実は。

ホームページの作りや見せ方、またオファーの内容や料金で多少成約率は変わってくるでしょうが、仮に成約率が0.4%という数字が出て来て、それが大してブレのない数字であるとしたら、

「だったら、アクセス数を増やせばもっと依頼が来るのでは?」

と多くの方は考えてしまうのではないかと思います。

実は、「地域名+業務名」でネットマーケティングをかけていく際の落とし穴がそこにあると思うんですね。

ただアクセス数を増やせば良いわけではなくて、例えばウチの場合で言いますと、「熊本県内で建設業の許可申請を考えている人」のアクセス数を増やさなければ、何の意味もないわけです。

そうなってくると、どう考えても、今のアクセス数を3倍、5倍なんてことにはならないわけです。

母数が元々ちっちゃいわけですから、見込み客のアクセスを増やしたいと言われても、如何ともし難いものがあります。

ましてや、東京や大阪のような大都市ではなく、人口自体も少ない地方都市ですから。

大体、単にアクセス増やしたければ簡単なんです。

PPC広告にビッグキーワード1位入札で100万くらい突っ込んでください。

すぐに膨大なアクセス集まりますから(売上になるかは別の話ですが・・・・)。

ウチの例に挙げたサイトは、「熊本で建設業の許可取得を考えている人」以外には見せる必要のないサイトですので、PPC広告をはじめとした、有料広告に関しても地域を絞ることで無駄な広告費を一切使う必要がなくなります。

※アドワーズやオーバーチュアの2大PPC広告に関しては、地域ターゲティングという機能があります。

地域ターゲティングとは?
http://listing.yahoo.co.jp/service/srch/features.html

この地域ターゲティングは、行政書士業のような地域性の問題が発生してしまう業種には大きな武器となりますし、僕が思うに、最も効率よく広告費を使うことのできる機能だと思っています。

ちなみに、僕が1件の建設業許可(新規)を取るのに使った広告費は、3,128円です。

熊本のような大都市と言えない地方都市で地域ターゲティングを使うと、広告費が莫大になんて、どうあがいても、なり得ないんですよね。

熊本の建設業許可を取り扱っている当事務所のホームページを北海道で建設業許可を考えている人が見て、依頼をしたいと思ってくれたとして、ウチで受けることは出来ません。

せっかくお問い合わせ頂いたお客様にも悪いですし、広告費も無駄にかさみます。

自分が欲する見込み客にピンポイントでアクセスしてもらえば、アクセス自体は少なくてもそれで良いのです(仕方ないですから)。

あなたは、

1日100アクセス(1ヵ月3,000アクセス)で、月間問い合わせ&成約なし

1日20アクセス(1ヵ月600アクセス)で、月間問い合わせ&成約件数3件

どちらが良いですか?

さて、ここまでのお話は、あくまでも建設業許可申請にだけ通じる話ではなく、「風俗営業許可」にしても「運送業許可」にしても「産廃許可」にしても同じ手法で複数サイトを立ち上げていけば、その地域のその業務で強い事務所、と少なくともインターネット上のユーザーは思うことでしょう。

これからは、「地域特化+業務特化」で複数サイトを立ち上げ、地域ナンバー1事務所をネット上で目指していく事が有効ではないかと思います。

実際に僕も

「1業務で全国からたくさん依頼を取る方法」から、「地元客から、複数業務の依頼をたくさん取る方法」へと移行しております。

まあ、未だに会社設立関係は全国からたくさん依頼が来てしまいますが、今後作るサイトは、「熊本+○○(業務名)」のようなサイトが多くなって行くでしょうね。

特に許認可関係の仕事は、ほぼ、そうなっていくでしょう。

また集客には関係ない部分ですが、地域と業務を特化することで、業務遂行はかなりスムースになりますし、精度も高まると思います。

地域ナンバー1事務所目指して頑張りましょう!

◇次のページ → 第49回:お客様の根本的なニーズとは?

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