何度も当コラム内でも、「行政書士業務と地域性」の問題に関しては説明してきました。
行政書士は書類の作成のみならず、手続の「代理」が仕事ですので、どうしても役所との折衝が必要であり、その為、遠方の仕事は受注したくても受注できない事情があります。
そこをインターネットを駆使したり、業務提携先を増やすことで打開すると言うのも正解ですが、もう1つの打開策は地域密着型事務所になることではないでしょうか(これまでも言ってきましたが)。
その地域密着型事務所を目指す際に大切なことが、
「事務所近辺(地元)の観察」
だと言えます。
例えば、弊社で運営しているサイトの中に、
「風俗営業.com」と言うサイトがあります。
→http://www.kumamoto-fuuei.com/
これは、熊本が風俗営業が盛んと言う点に目を付けたことからはじめたサイトですが、結果から言うと大当たり。ちなみに、「熊本 風俗営業」でグーグル1位。
ヤフーで、2位・3位
飲食接待の2号営業以外に、性風俗の盛んな熊本は1号営業者も多くありまして。
実際に上記サイトを見て、相談や会社設立などにお見えになる風俗店オーナーさんが結構いらっしゃいます。
都市部じゃないから仕事がない!と言われる方もいらっしゃいますが、土地柄から、農地転用許可や開発関係、相続関係のお仕事など、都心部じゃなくても発生する(どちらかと言うと田舎の方が発生しやすい)行政書士の仕事も多いと思います。
僕自身は開業当初の頃、お寺の早朝清掃に積極的に通っていたことがあるのですが、そこに参加されていたおじいちゃん、おばあちゃんの相続の相談によくのっていました。
また、熊本のある地域においては、水質の悪さから、浄水器を設置した家庭には補助金が下りる制度があったのですが、この時にも浄水器販売業者と社会保険労務士と連携して仕事を取っていったものです。
地元近辺には一体、どういう仕事が発生しやすいのか?
何か、地元ならではの潜在的なニーズはないのか?
常にアンテナを張っておく事が大切なのではないかと思います。
ちなみに、風俗営業許可等の仕事は、大家さんの使用承諾書が必要になることから、司法書士や不動産屋(宅建業者)と親しくしていると、依頼の紹介が来る事が多いです。
或いは、社交飲食業生活衛生同業組合なんかも見過ごせない機関です。
まあ、機関って言うと何だか大げさですが、熊本の場合、マンションの一室借りてやってるみたいでして。
こういうとこに積極的に営業行くと、金額によっては、芋づる式に紹介を受けられる可能性がありますので、地元のこういう組合には特に目を光らせておくのも良いかもですね。
このような同業組合は、行政書士が関る許認可関連ではほとんどの業種であります(しかも、どの都道府県にもあります)。
仕事が取れる取れないはまた別にして、「行政書士」として顔を出しておくと、結構イイコトありますよ(笑)。
そんなかしこまって行くようなトコでもないし。
僕なんてアポ無しで、平気で飛び込みますから(笑)。
後は営業力の問題ですね。
24歳で開業。現在11年目に突入。開業3ヶ月目で売上100万円突破。2年目に事務所を法人化。月商700万円超。売上倍増の軌跡と、「金ナシ、コネナシ、実務経験ナシ」の弱者でも成功できる行政書士開業ノウハウを、余すことなく無料で公開中。メールマガジン購読者限定の特典もあります。→ご登録はこちら
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