ネット上の熾烈な競争に打ち勝とう打ち勝とうと皆が考えています。
そんな競争の中でいつまでも勝負していると、体力の無い個人零細事務所はすぐに干上がってしまいます。
この士業界も、資本力勝負の様相を呈してきた感があります。
会社設立・離婚・相続等は人気キーワードなわけですが、そのようなビッグキーワードで資本力勝負を挑むこと自体、コストが合わなくなってきています。
会社設立や離婚、相続なんかでPPCに入札すると、1日数万円簡単に持っていかれます。
それでいて、お客さんは複数のサイトをじっくりと比較検討しますので、クリックされれば必ずしも依頼を取れるというわけではありません。
そうなってくると、一昔前まではオイシかったネット上の会社設立や離婚の業務が、一見オイシイだけで、実は費用対効果が見合わなくなるという事態にもなり兼ねません。
そういう場合どうするか?ということですが、
・広告媒体を変える
・取扱業務を変える
この両者が考えられると思います。
前者は、例えば、同じ会社設立や離婚業務でも、アナログ媒体である、地元誌への広告掲載へ変えたり、チラシに変えてみたりすることで、その地域に競争相手が広告出稿をしていなければ、一人勝ちできますよね。
僕はその辺の主婦や学生さん以上にチラシやフリーペーパーなどを見ている自信がありますが、常に一人勝ちできる地元誌を探っているわけです。
主婦層が見ている雑誌系であれば、離婚関連が良いでしょうし、経済誌や新聞等ですと、会社設立関連も良いでしょう。
読者層と競合の出稿している広告を、費用対効果を見ながら探っていくと、そこには競争のない世界が待っているかもしれません。
要は、そのアナログ媒体からHPへアクセスを引っ張れば良いわけで、PPC100クリックに5万円かけるよりも、地元誌に5万円で広告出稿した方が効果が高いことも考えられるのです。
競争の熾烈なPPC上位で勝負するだけが、HP戦略ではないと思います。
ちなみに、PPC広告は広告出現の地域選定が出来ますので、例えば、福岡県の人にしか広告を見せたくないというのであれば、そのような設定をすることも可能です。
そうすることによって、無駄なクリックも排除できますし、地元の見込み客にだけ効果的に広告する事が可能です。
特に、行政書士業務でも地域性の問題がある業務や、戦略的に地元密着型の経営を考えている場合には活用すると良いでしょう。
僕自身も上記取り組みを今年になって始めましたが、地元のお客様から「HPを見て・・・・」とご依頼を頂く事がかなり増えて来ました。
今後は、HPを使って広く全国から・・・・と言うよりは、HPを使って、競争のない世界で、地元からの効果的な集客をしていきたいと思っています。
次に後者に関してですが、行政書士は数多くの取扱業務がありますので、競争相手のいない(少ない)ニッチ分野に関してネットで勝負すれば良いのではないかと思います。
競合がいないということは、それだけ依頼の絶対数も少ないのでしょうが、PPCの入札競争はゆるゆるですので、うまくやれば一人勝ち出来ます。
先述のように、メイン業務やメジャー業務は競争を避けるアナログ集客を行い、ニッチ業務では、堂々とネット集客を少数の中の1位になって行えば良いと思います。
ウチでは、こういうのを、はじめてみました。
→http://tokusya.withness.or.jp/
まあ、何気にニッチとは言えないほど人気業務になりつつあるのですが(笑)。
ネット上の競争は、現時点ではないに等しいです。
結局、先述しました通り、所変え、品を変えれば、状況は全く違うわけです。
非常に低予算で広告出稿も出来ますし、生涯利益の観点に立てば、結構オイシイ業務ではないかと。
まあ、こんな感じで、競争の状況を勘案しながら広告出稿先を変えたり、法改正や社会情勢を感じ取りながら取扱業務を変えたりして、徐々に自分の守備範囲や集客ノウハウも広げていってはどうかなと思います。
1度作ったサイトは決して無駄にはなりません。
無駄になるとすれば、それは自分自身の戦略の無さがそうしているのでしょう。
24歳で開業。現在11年目に突入。開業3ヶ月目で売上100万円突破。2年目に事務所を法人化。月商700万円超。売上倍増の軌跡と、「金ナシ、コネナシ、実務経験ナシ」の弱者でも成功できる行政書士開業ノウハウを、余すことなく無料で公開中。メールマガジン購読者限定の特典もあります。→ご登録はこちら
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